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山形大学が共同提案した「米沢市・飯豊町の脱炭素モデル」が脱炭素先行地域(第6回)に選定されました

掲載日:2025/06/10

山形大学は、2030年度までのカーボンニュートラル実現を目指すとともに、地域の魅力と暮らしの質の向上を図る「脱炭素先行地域」の取り組みにおいて、米沢市・飯豊町と共同で提案した計画が、環境省による第6回「脱炭素先行地域」に選定されました。
この取り組みは、令和7年2月3日(月)から6日(木)にかけて実施された第6回募集において、全国35の地方公共団体から寄せられた15件の提案の中から、環境省および評価委員会の審査を経て選ばれた7件のうちの1つです。

選定証授与式は、2025年5月29日(木)16:00より開催され、本学からは社会共創・広報担当の大森桂副学長が、共同提案者として出席いたしました。

式典の様子

授与式では、浅尾慶一郎環境大臣より「地域の脱炭素を実現するため、ぜひ提案内容を実現してもらいたい」との力強い開会のご挨拶がありました。
続いて、脱炭素先行地域評価委員会の竹ケ原 啓介委員長からは、「非常にレベルの高い申請が多く、選定は困難を極めた」との講評が述べられました。
その後、選定証の授与が行われ、提案者である近藤洋介米沢市長および嵐正人飯豊町長からは、「米沢牛が150周年を迎える節目に、よりおいしい米沢牛を提供するとともに、住民を巻き込んだ地域の脱炭素を実現していきたい」との力強い意気込みが語られました。
最後に、小林史明副大臣より「脱炭素はコストではなく未来への投資である。先行事例の創出と地域の巻き込みを進められるよう、環境省として引き続き支援していく」との閉会のご挨拶があり、式典は盛会のうちに終了しました。

採択された取り組みの概要

「米沢×飯豊発!米沢牛と地域連携で挑む 肉用牛バイオガス発電モデル2.0による脱炭素への道」

米沢市と飯豊町は、全国的に知られるブランド牛「米沢牛」の約6割を飼育する地域です。本提案では、米沢牛のサプライチェーン全体の脱炭素化を目指し、以下のような先進的な取り組みを展開します。
バイオガス発電の導入:肉用牛のふん尿を活用したオフサイト型バイオガス発電設備を導入し、家畜排せつ物の処理と再生可能エネルギーの創出を両立。
災害対応型エネルギー供給:災害時の食肉ロスや事業損失を防ぐため、食肉センターに木質バイオマス発電設備を導入。
資源循環と農業振興:バイオガス発電の余剰熱を活用して液肥濃縮ペレット肥料を生産し、置賜地域内での飼料生産に活用。
地域連携の強化:「米沢市・飯豊町ゼロカーボンシティ推進コンソーシアム」を組織し、地域新電力や金融機関、県と連携して、置賜地域および山形県内への取り組みの横展開を図ります。

この取り組みは、脱炭素と地域課題の同時解決を目指す全国のモデルケースとして、今後の展開が期待されています。
山形大学は今後も、地域と連携した持続可能な社会の実現に向けて、教育・研究・社会共創の力を活かしてまいります。

認定証授与記念写真

左から近藤米沢市長・大森副学長・嵐飯豊町長

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