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ライフサイクルアセスメントに基づく持続可能な雪冷房システムの構築

目的

冬季の積雪を夏季の冷房に用いる雪冷房について,ライフサイクルアセスメント手法を取り入れることで最適な設計や運転条件を明らかにします。これらの成果を元にして経済的にも環境的にも持続可能な雪冷房の形を提案します。

概要

 雪は山形県を含めた寒冷地に豊富に存在する再生エネルギー源ですが,冷房用冷熱源としてはいまだ広く利用されるには至っていません。その背景には,どのように設計・運転すれば経済的であるかが明らかになっていないことが挙げられます。経済的な設計や運転の方法が明確になれば,省エネルギー効果が高まるとともに投資の計画が立てやすくなり,普及が広がることが予想されます。
 そこで本プロジェクトでは,郊外型のスーパーマーケットを雪冷房導入の対象例として,導入した場合のライフサイクルコスト(LCC:建設から運転,解体まで含めたライフサイクル全体のコスト)を計算します。
 これを用いて第1に,LCCが最小となるような設計や運転の条件を明らかにして,通常の冷房に対する経済的な優位性を明確にします。第2に気象条件や電気料金の変動といった不確実要素がLCCに与える影響を明らかにして,設計や運転での余裕のもたせ方の指標にします。そして第3にライフサイクルアセスメント(LCA:ライフサイクル全体がコストや環境に及ぼす影響の評価)を行い,雪冷房の温室効果ガス削減ポテンシャルを明らかにします。

代表者、担当組織

樋口健志(化学・バイオ工学科樋口研究室)

担当学部

工学部

連絡先

higuchi@yz.yamagata-u.ac.jp

その他・備考等

本プロジェクトの成果の一部は2024年3月に第19回日本LCA学会研究発表会で発表する予定です。

このプロジェクトを支援

山形大学基金(学部等への支援)
※「学部等名」にプロジェクト名を入力願います。

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