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高い吸着性能と光触媒能を兼ね備えた二酸化チタンの開発

目的

開発中の二酸化チタンは市販の高性能光触媒と比べ、分解性能の指標となる活性酸素種の発生量が最大で約2倍となることが確認されており、複数のSDGsに関与する環境保全分野(水質浄化材や消臭材等)での利活用が期待される。

概要

光を照射すると周囲の有機物を分解できる「光触媒」の代表物質である二酸化チタンの製造プロセスにおいて、チタンの原料溶液に安価な無機電解質を添加するだけで、得られる二酸化チタンに高い光触媒活性のみならず高い吸着性能をも付与できることを見出した。この製造プロセスでは、粉末またはコーティング状の二酸化チタンが製造できるため、たとえば多孔質基材に被覆すれば空気清浄機用のフィルター等として利用することが可能となる。実際に均一な二酸化チタンコートフィルターが試作できており、液体中および気体中の有機物質に対する高い吸着能、光照射による有機物分解能、さらには繰り返しの使用耐性を示すことが確認されている。本材料は、特に医療・介護施設の脱臭、殺菌装置への適用、塗料・印刷工場で使用される有機物質の無害化、半導体工場のウェハー洗浄水の浄化など、幅広い分野で世界的に波及することが期待される。

資料

代表者、担当組織

川井貴裕

担当学部

工学部

連絡先

t-kawai@yz.yamagata-u.ac.jp

このプロジェクトを支援

山形大学基金(学部等への支援)
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