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モンゴル高原に「道」を追って: 移動・交流の歴史学的分析

目的

清朝支配期のモンゴルにつくられたさまざまな「道」に注目し、そこを行き交った人や物、情報の分析と、その歴史的意義について研究しています。

概要

 私が専門とするのはモンゴルが清朝の支配下に入った時代です。およそ日本の江戸時代に相当する、いわゆる封建時代です。そのような時代でも、人々の地域を越え、境界を越える移動は活発でした。その移動と交流の様態を具体的・数的に解明し、それらが社会に与えた影響を現代までを視野に考察します。
 2021年度から科研費・基盤研究C「清代モンゴルにおける交通路の発展とその歴史的意義」に採択され、清朝が構築した駅站路や、商人たちの隊商路など「道」に関する研究を進めます。これらの「道」がどのような場所に作られ、道中の拠点がいかに形成されたのか。誰がどのように維持管理し、どのような人や物、情報が行き交ったのか。そして、清代の交通路が現代に至るまでいかに変遷し、社会に影響を与えたのかを考えます。
 この研究では、文献調査だけでなく、現地でのルート調査、駅站や寺院の遺構調査、聞き取り調査などのフィールド調査が重要です。右手にペン、左手にドローンを持って、モンゴルの「道」を追います。
 この研究は、SDGsの諸問題(世界経済と地域社会(10)、集住拠点の形成(11)、自然環境の変動(13)、草原の土地利用(15)など)を長期的・歴史的視点から考えることにつながります。

最近の主な成果
・中村篤志、ムンフバートル(2019)「清代モンゴルのフレー以南14駅站に関する基礎的考察」『内陸アジア史研究』34: 95-118.
・中村篤志(2020)「遊牧と移住のあいだ: 20世紀前半期フルンボイル社会の動態から」岡洋樹編著『移動と共生の東北アジア: 中蒙露朝辺境にて』東北アジア研究センター: 111-142.
・中村篤志(2021)「清代モンゴルの駅站衙門サイルオス:現地調査からみた遺構の分布状況」『アジア流域文化研究』12: 99-105.
・山形大学人文社会科学部・公開講演会兼研究果報告会「遊牧社会の「日常」を描く:清代モンゴル史研究の新視角」の開催(2019年)※関連リンク参照

関連する外部資金(科研費)
・基盤研究C「清代モンゴルにおける駅站システムの運用実態とその政治・社会史的意義」
・国際共同研究加速基金「清代モンゴルの駅站システムを巡る多角的研究」
・基盤研究B「前近代中央ユーラシアの南北交通システムの総合的研究」(代表者:舩田善之)
・基盤研究C「清代モンゴルにおける交通路の発展とその歴史的意義」

ドローンで撮影した寺院跡

2019年の海外の共同研究者を招いての公開講演 

関連サイト

https://www-hs.yamagata-u.ac.jp/news/event/4254/

https://researchmap.jp/read0205091/presentations/31418780

代表者、担当組織

中村 篤志

担当学部

人文社会科学部

連絡先

natsushi@human.kj.yamagata-u.ac.jp

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