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認知情報科学プログラムの教育実践

目的

認知情報科学プログラムでは,認知科学,情報科学,人間工学,行動科学,論理学などを総合的に学び,人間特性(認知・身体的能力,個人・集団特性,行動,情報伝達能力など)を理解し,人にやさしい社会や使いやすい道具などを探求します。実験,観察,調査を行い,得られたデータについてICTを用いて適切に分析し,論理的に考察することで,問題解決につなげる力を身につけます。

概要

認知情報科学プログラムは,認知情報科学という1つの学問領域として運営しています。学生の皆さんには,認知科学,情報科学,人間工学,行動科学,論理学,哲学などの視点・手法を幅広く学びます。将来,人間特性とICTの知識をもとに自分と異なる専門,異なる考え方をもつ他の人々と協力してさまざまな問題の解決に取り組むための基礎を築いて欲しいと期待しています。

教育目標:情報,人間,地域,社会を取り巻くさまざまな問題に関する幅広い関心・理解をふまえ,独自の問題意識を抱くことができる。問題解決のために,調査,実験,観察を立案・実施し,得られたデータを適切に分析することができる。また,実習を通してプログラミング(VBA,C,JavaScript,R等)やデータ解析技術を身につけ,学習支援システムやユーザーインターフェース評価システムを開発できる。

学習の目標:実習も交えて情報科学に関する基礎的な技術・知識や人間の行動とその内的過程を学ぶとともに,論理学を含む一般的な記号論を踏まえて,人間と情報および社会との関わり合い等に関する研究を行います。情報科学に関する基礎的な技術・知識に関しては,情報化社会と人間との関係、ヒューマンインタフェース(人間工学)、データ解析、システム開発に関して学びます。人間の行動とその内的過程に関しては,私たちがどのように五感への刺激に反応し,外界を知覚し,どのように感じ,意思決定を行っているのか,また,他者の存在や集団,文化が行動にどう影響するのかといったことを学びます。

卒論テーマ紹介:人間特性に関するもの,人間と情報化社会,ヒューマンインタフェースなどから学生の興味・関心に応じて自由に選びます。具体例:「マーカー型拡張現実におけるCGの視認性に関する研究」/「商品イメージ上の言葉に関する研究:飲料物を例にして」/「Web上での購買行動における嗜好情報について」/「オンラインコミュニケーションの特徴と課題について」/「聴覚刺激と視覚刺激が時間評価に及ぼす影響」/「送り手の魅力が依頼に与える影響」/「援助行動の情報探索過程に及ぼす気分の効果」/「指示忘却による美味しさ評価の低下」/「テスト効果と個人差の関連」/「ダークトライアド(dark triad)と援助行動」/「読書による後悔気分の低減」など。

主担当教員の研究分野:
本多 薫:情報技術,学習支援やデータ処理等のシステム開発,ヒューマンインタフェース,疲労・負担・ストレスの計測。
大杉 尚之:認知機能の測定,視認性・誘目性の評価,実験プログラミング,魅力と文化,人間中心デザイン。
小林 正法:ヒトの記憶過程と外部記憶装置の相互作用,忘却,価値,健康。

主な授業
◯専門基礎科目
情報科学概論,人間情報科学概論,心理学概論,認知心理学概論,行動科学概論,社会心理学概論
人間情報科学基礎演習,認知心理学基礎演習,行動科学基礎演習,認知情報科学基礎実習
◯専門展開科目
人間情報科学特殊講義,認知心理学特殊講義,行動科学特殊講義
人間情報科学演習,認知心理学演習,行動科学演習,情報処理実習,心理学特殊実験
◯実践科目
課題演習(地域情報)

関連サイト

認知情報科学プログラムのHP

代表者、担当組織

認知情報科学プログラム

担当学部

人文社会科学部

連絡先

tosugi@human.kj.yamagata-u.ac.jp

関係者、共同実施者

【大杉 尚之】【本多 薫】【小林 正法】

このプロジェクトを支援

山形大学基金(学部等への支援)
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