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サイバーサイコロジー

目的

メタバースやVR空間,オンラインゲーム空間では,ジェンダーや人種,年齢,身体的な障害に関係なく,皆が楽しむことができ,バリアフリーを実現しやすい側面を持つ.メタバース内ではネカマが許容され,実際の容姿に関係なく理想の容姿をアバターに反映させることもでき,「太っている」とか「背が低い」などのコンプレックスから解放される.そのため,本来ユートピアが実現できるはずのネット空間で,誹謗中傷やフェイクニュースによりディストピア化している.ネット空間をユートピア化するためにはどのような施策が必要なのか検討することを目的とする.

概要

 新型コロナパンデミックの初期の頃には,自粛警察と呼ばれるような人々による言動が問題となったり,コロナデマやコロナに関するフェイクニュースが拡散された.SNSの普及に伴い,フェイクニュースやネットいじめの問題が増加している.フェイクニュースにより選挙がゆがめられるなどの影響も出ている.なぜ人々はネット上でアグレッシブな行動をとるのか,不用意にフェイクニュースをリツイートしてしまうのか,ネット上の人々の行動と心理について考える.そして,ネット空間をユートピア化するためにはどのような施策が必要なのか具体的な施策を提案していく.

 SNSでは嘘か真か定かでない情報が,あっという間に拡散される.図1はワクチンのアナフィラキシー[Vaccine Anaphylaxis]に関するツイートの拡散状況を調べた結果から一部を取り出した図である.Aは,発信力のあるAが発信するとあっという間に多くの人に拡散される様子を表している.そして,一部の人がその内容をリツイートしている.Bは,数名の小さい集団で共有していたことを発信力のあるBがリツイートすると,あっという間に多くの人に拡散された様子を示している.Cは,一人の人が発信したことが小さい集団で共有され,また別の人の発言もあわせて共有されたり転送されている様子で,多くの人へ拡散されてはいないが,多様な情報が飛び交っている状況である.

拡散の様子の図は下記書籍より転載である.
詳しくは,下記拙著をご参照ください.
加納 寛子 (編著)『新型コロナウイルスが人間社会へ残した禍根』,大学教育出版 

発信力のあるAによる拡散

Bがリツイートしたことによる波及

資料

関連サイト

<参考>加納 寛子 (編著)『新型コロナウイルスが人間社会へ残した禍根』,大学教育出版 

代表者、担当組織

加納 寛子

担当学部

基盤教育

連絡先

kanoh@cc.yamagata-u.ac.jp

このプロジェクトを支援

山形大学基金(学部等への支援)
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