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入院患者の安全を 24 時間 365 日サポートできるシステム ―院内急変対応チームのたゆまぬ活動―

目的

院内急変対応ワーキンググループは、院内発症の呼吸停止や心停止症例に対応する「コードブルー」とコードルーに至る前に、急変しうる患者の病態変化を検知‧介入し、入院患者を防ぎうる死から守るために活動する「RRS(rapid response team)」の2つの活動を運営している。
2019年以前には「コードブルー」の適応を心停止などの緊急事態だけでなく、緊急度の比較的低いものまで適応を広くとっていた。院内急変に至る前段階に対応する需要が高まるのに伴い、院内急変ワーキンググループを立ち上げ、「RRS」を導入することで、院内急変患者を広く救い、なおかつ、急変前に対応することで医療コストを下げ継続可能なシステムを構築することを目的とした。

概要

当院におけるRapid Response System(RRS)の導入と運営は、入院患者の予期せぬ急変に迅速かつ効果的に対応し、急変に至る前の初期段階での介入を可能としている。このシステムは、コードブルーという従来の緊急対応システムの範囲を超え、入院患者が急激な病態変化を示す可能性のある前兆を早期に察知し、即時の医療介入を行うことで有害事象の発生を未然に防ぐことを目指している。
日本では急変対応システムとしてコードブルーが浸透している。一般的なコードブルーは呼吸停止や心停止などで一分一秒をあらそう緊急時に起動されるシステムであり、医療安全のためには非常に重要なシステムです。しかしコードブルーは、すでに心停止や呼吸停止に陥った状態の患者に対する介入となるため、より早期に介入するための手段の必要性は議論になっていた。コードブルーに至る前に、急変しうる患者の病態変化を検知‧介入し、入院患者を防ぎうる死から守るために期待されるのがRRSです。RRSとコードブルーの違いは起動基準とチームが駆けつけるまでに時間の差にあり、RRS では起動から10分以内にチームが診察を始めることが推奨されており、多少の時間的余裕がある状態でも、起動できる点がコードブルーと異なります。
(出典:一般社団法人集中治療医療安全協議会)
RRSが「院内急変を生じた患者」に対する介入であるのに対して、「院内全患者の状態を監視し、院内急変を起こしそうな患者」を拾い上げて、より早期の介入を目指す概念が、CCOT(Critical Care Outreach Team)です。

代表者、担当組織

中根正樹・院内急変対応ワーキンググループ

担当学部

医学部

連絡先

yarimizu.kenya@gmail.com

関係者、共同実施者

救急科・麻酔科・高度集中治療センター・各診療科・看護部・医療情報部・事務

このプロジェクトを支援

山形大学基金(学部等への支援)
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