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多文化共生スキルアップ講座 ~異文化理解と日本語コミュニケーション~

目的

 日本は人口が減少しています。山形県の人口減少率は全国第4位ですから、他の都道府県より速いスピードで人口が減少していると言えます。一方、コロナ禍が収束し、来日する外国人が増えています。それは旅行者だけではありません。中長期で日本に滞在し、定住しようという外国人も増えています。山形県もまた、外国人住民の増加が、人口を下支えしているわけです。
 外国人に支えられているのは人口だけではありません。外国人を雇用する企業も、働く外国人も増え続けています。山形県に住んでいる外国人の半分以上が働いていることを考えると、山形県の産業も外国人への依存度を高めていると言えるのです。
 つまり、好むと好まざるとにかかわらず、外国人は増え、私たち日本人と同じ地域社会に暮らしています。外国人は「いつかは国に帰る人」ではなく、同じ地域社会に暮らし地域社会を支える存在となっているのです。
 今、私たち日本人は意識の変革を迫られています。外国人を「ガイジン」と呼んで「よそ者」扱いするのではなく、どうすれば日本人も外国人もみんなが暮らしやすい社会になるのかをともに考え協力すべきなのです。意識を変えて受け入れ体制、支援体制を整えていかなければ、山形県は外国人に選ばれなくなり人口減少が加速することは明らかです。
 では、どうすれば外国人と共に生きる社会を作ることができるでしょうか。受け入れ側の私たちに必要なのはどんなスキルでしょうか。山形大学では、外国人の目を通して日本を知ること、外国人との違いに対する理解力・対応力を高めること、日本語のコミュニケーション力を磨くことだと考え、この講座を企画しました。この講座を通して、外国人に対する理解を深め、多文化コミュニケーションを楽しめるようになりましょう。

概要

本講座は全3部で構成されます。

【第1部 共生のための異文化理解】
ここでは、外国人に対する理解を深めることを目指します。まずは、なぜ多文化理解が必要なのか、そもそも日本人と外国人の境界は存在するのか、地域にとって外国人はどんな存在なのかを考えます。続いて、日本に住んでいる外国人を理解するために、各国の文化・習慣について知り、トラブル解決のケーススタディを行います。第1部を通して、外国人を理解しようとする意識の醸成を目指します。

【第2部 外国人から見る日本語】
 母語である日本語を、外国人(非母語話者)の目を通して分析します。外国語と比べて、日本語にはどんな特徴があるでしょうか。日本語を学ぶ外国人はどんなところに苦労しているでしょうか。外国語として日本語を理解することは、外国人と日本語でコミュニケーションしてみる、日本語サポーターとして活動を始めるための、第一歩になります。

【第3部 日本語力アップ ―やさしい日本語の使い手になろう!】
 日本に住んでいる外国人のうち、英語が公用語となっている国の出身者は 12%弱(山形県では9%)にすぎません。「希望する情報発信言語」として「やさしい日本語」を選んだ人が最も多く76%を占めるという調査もあります。このことから、やさしい日本語に対するニーズが高いことがわかります。しかし、母語であっても、それを自由自在にコントロールすることは簡単なことではありません。この講座では、日本語を母語としない外国人にとってわかりやすい日本語とはどういうものか、どうやって自分の日本語をコントロールすればいいのかを実践的に学びます

※2023年の申込は締め切りました。

関連サイト

https://www.y-ex.jp/extension/post-63.html

代表者、担当組織

山形大学エクステンションサービス推進本部

担当学部

大学運営

連絡先

yu-extension@jm.kj.yamagata-u.ac.jp

関係者、共同実施者

【YU-COE 移民社会における多文化共生研究拠点】【特定非営利法人ヤマガタヤポニカ】【なか東北連携地域日本語教育専門人材養成協議会】

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