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魚醤プロジェクト
目的 |
本プロジェクトの目的は、低・未利用魚を原料とした魚醤の研究および活用を通じて、海洋資源の有効利用と資源循環型食文化の再構築を図るとともに、魚醤文化の歴史的・地域的多様性を学術的に解明し、その知見を現代社会に還元することである。あわせて、人類が自然環境や資源制約に適応してきた食の知恵を明らかにすることにより、持続可能な漁業・食料生産のあり方を提示し、SDGsが掲げる持続可能な社会の実現に貢献することを目指す。 |
概要 |
本プロジェクトは、低・未利用魚の有効活用と魚醤文化の学術的研究・社会実装を通じて、持続可能な社会の構築に貢献することを目的とするものであり、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)と密接に対応している。
現在、漁業現場では市場価値が低い、あるいは流通過程で廃棄される低・未利用魚が大量に発生しており、これは海洋資源の非効率的利用という点で大きな課題となっている。本プロジェクトでは、こうした低・未利用魚を原料として魚醤を製造・研究することで、SDG 12「つくる責任・つかう責任」およびSDG 14「海の豊かさを守ろう」に貢献する取り組みを行っている。魚醤は、魚を余すところなく利用できる発酵食品であり、資源循環型の食文化を体現する存在である。
また、魚醤は日本列島および東アジア・東南アジア各地で長い歴史をもつ伝統的食品であり、地域ごとの自然環境や生業、社会構造と深く結びついて発展してきた。本プロジェクトでは、考古学・民俗学・食品科学などの学際的手法を用いて魚醤文化の成立と変遷を明らかにし、人類が環境条件に適応しながら食資源を活用してきた知恵を再評価している。これは、SDG 13「気候変動に具体的な対策を」に対し、長期的視点からの人間と環境の関係性を提示する学術的貢献でもある。
さらに、魚醤の研究・製造・普及活動を通じて、地域漁業者や研究機関、海外の研究拠点との連携を進め、知識と技術の共有を図っている点も本プロジェクトの特徴である。こうした国際的・地域横断的な協働は、SDG 17「パートナーシップで目標を達成しよう」に合致するものであり、学術研究を社会実装へとつなぐ基盤を形成している。
以上のように、本魚醤プロジェクトは、低・未利用魚の活用による資源循環、伝統的食文化の再評価、学際的研究と国際連携を通じて、複数のSDGs達成に寄与する実践的かつ学術的意義を有する取り組みである。
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代表者、担当組織 |
白石 哲也 |
担当学部 |
基盤教育 |
連絡先 |
tshiroishi@cc.yamagata-u.ac.jp |
関係者、共同実施者 |
【白石哲也】【松本剛】【奥野貴士】 |
このプロジェクトを支援 |
山形大学基金(学部等への支援) ※「学部等名」にプロジェクト名を入力願います。 |
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