本事業は、第一弾で構築した山形大学医学部附属病院におけるRRSの知見を基盤として、RRSネットワークを県内に展開し、「連携の深化」と「仕組みの高度化」を図る第二段階の取り組みである。以下の三本柱から構成される。
① RRS地域ネットワークの強化・高度化
山形大学医学部附属病院をハブとし、荘内病院、日本海総合病院、新庄病院、米沢市立病院など県内医療機関が定期的に連携する。事例共有に加え、RRS対応事例の横断的分析や課題の整理を行い、各施設の実情に応じた改善策を横展開することで、「学習する地域RRSネットワーク」の構築を目指す。
② ICT・AIを活用した早期予兆検知の実装
第一弾では主に人的ネットワークと運用整備を中心に進めてきたが、第二弾ではそれを補完する形で、ICT・AIを活用した早期予兆検知を導入する。既存の高額モニターに依存せず、生体情報や視覚情報を活用した導入可能性の高い仕組みにより、夜間や多忙時間帯においても医療者の「気づき」を支える体制を整備する。
③ 教育と実装を一体化した人材育成
RRS事例を教材とした短時間教育、ケースレビュー、現場フィードバックを継続的に実施する。教育を単発研修ではなく日常業務に組み込むことで、新人看護師や若手医師であってもRRSに主体的に関われる体制を構築し、医療安全と人材育成を同時に推進する。
これらを通じて、「人に依存しすぎない医療安全体制」を県全体の標準モデルとして実装する。