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入院患者の安全を24時間365日サポートできるシステム、第二弾 ―山形県全病院での「院内急変ゼロ」を目指したRRSネットワーク型取り組み―

目的

RRS(Rapid Response System)とは、入院患者の予期せぬ急変に迅速かつ効果的に対応し、心停止や呼吸停止に至る前の初期段階での介入を可能とする医療安全システムである。早期介入により患者の予後改善が期待されるとともに、医療スタッフの人的・時間的・金銭的医療コストを低減できる、継続可能な仕組みである。
本事業の目的は、山形県内すべての病院において、入院患者の「予期せぬ院内急変」を可能な限り予防し、患者が安心して療養できる医療環境を実現することである。
少子高齢化と医療人材不足が進行する中、病棟では夜間・休日を含め、限られた人員で多くの患者をケアせざるを得ない状況が続いている。特に、患者の微細な変化を早期に察知し対応することは医療者個々の経験や余力に依存しやすく、地域や施設間で医療安全の質に格差が生じている。
第一弾では、山形大学医学部附属病院におけるRRS体制の構築と院内定着に注力してきた。本事業はその成果を基盤とした第二弾として、ICT・AI・教育を組み合わせた「24時間365日型の患者安全支援システム」を県全体へ展開することで、
・急変対応を属人的対応から組織的・構造的対応へ転換し、
・病院間および時間帯による対応格差を縮小する
ことを目的とする。

概要

本事業は、第一弾で構築した山形大学医学部附属病院におけるRRSの知見を基盤として、RRSネットワークを県内に展開し、「連携の深化」と「仕組みの高度化」を図る第二段階の取り組みである。以下の三本柱から構成される。
① RRS地域ネットワークの強化・高度化
山形大学医学部附属病院をハブとし、荘内病院、日本海総合病院、新庄病院、米沢市立病院など県内医療機関が定期的に連携する。事例共有に加え、RRS対応事例の横断的分析や課題の整理を行い、各施設の実情に応じた改善策を横展開することで、「学習する地域RRSネットワーク」の構築を目指す。
② ICT・AIを活用した早期予兆検知の実装
第一弾では主に人的ネットワークと運用整備を中心に進めてきたが、第二弾ではそれを補完する形で、ICT・AIを活用した早期予兆検知を導入する。既存の高額モニターに依存せず、生体情報や視覚情報を活用した導入可能性の高い仕組みにより、夜間や多忙時間帯においても医療者の「気づき」を支える体制を整備する。
③ 教育と実装を一体化した人材育成
RRS事例を教材とした短時間教育、ケースレビュー、現場フィードバックを継続的に実施する。教育を単発研修ではなく日常業務に組み込むことで、新人看護師や若手医師であってもRRSに主体的に関われる体制を構築し、医療安全と人材育成を同時に推進する。
これらを通じて、「人に依存しすぎない医療安全体制」を県全体の標準モデルとして実装する。

代表者、担当組織

山形大学医学部附属病院 RRSチーム

担当学部

医学部

連絡先

yarimizu.kenya@gmail.com

関係者、共同実施者

鑓水健也

このプロジェクトを支援

山形大学基金(学部等への支援)
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