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中学校数学オンライン協働授業「交数知愛~数を交えて愛を知る~」

目的

 本プロジェクトは、山形大学附属中学校が掲げる「広く教育界の課題を把握して研究実践し、その成果が県内教育の向上に資するものとなるように努める」という本校の役割を、GIGAスクール構想等の教育DXを通じて具現化するものです。ICTを活用して物理的距離を越え、他校と連携した「協働オンライン授業」を展開することで、質の高い学びの機会を創出することを目的としています。また、本校の先進的な教育実践を地域へ還元し、山形県全体の教育力向上とSDGs達成に寄与することを目指しています。

概要

 これまで本校では、「広く教育界の課題を把握して研究実践し、その成果が県内教育の向上に資する」という方針の下、附属中学校教員が地域の公立中学校に出向く出前授業や共同研究を行ってきました。しかし、コロナ禍により対面交流が断絶されるという課題に直面しました。本実践は、この危機を契機とし、GIGAスクール構想によって整備されたデジタル学習基盤を最大限に活用することで、従来の活動をオンライン協働学習へと発展(DX化)させたものです。 具体的には、山形市立第五中学校などの生徒と本校生徒をオンラインで繋ぎ、数学を通じた対話的な学びの場を構築しました。単なる知識伝達にとどまらず、異なる背景を持つ他者との交流を通じて「愛(他者理解・受容)」を深めることを意図しており、次年度以降の持続可能な教育モデルとしての確立を目指す試行的な取り組みです。

プロジェクトを通して以下のような成果が挙げられています。
◎生徒への効果
・他校生徒の異なるアプローチや解法に触れることで、数学的思考の幅が広がり、深い学びが実現。
・ オンラインツールを用いた協働作業やプレゼンテーションを通じ、現代社会に必須のコミュニケーション能力が育成。
・ 普段とは異なる学習環境や仲間からの刺激により、知的好奇心が高まり、主体的に学ぶ姿勢が向上。

◎教員・本校への効果
・ 公立中学校の現状や課題を直接知ることで、地域に根差した教育研究が可能となった。
・ 他校教員とのティーム・ティーチングや協議を通じ、授業改善への具体的なフィードバックが得られ、指導力の向上につながった。

◎大学・学校運営への効果
・大学附属校としての知見を、物理的制約を超えて広域に発信するモデルケースを構築した。
・次年度以降の事業化・広域展開に向けた具体的な運用データと課題(通信環境やカリキュラム調整等)を収集できた。

【今後の展望】
 今回の取り組みは、あくまで試行と位置づけています。授業実施後、両校の生徒および教員を対象にアンケート調査を行い、教育的効果や課題点を詳細に分析・検証します。その結果を踏まえ、次年度以降は県内のより広域な学校との連携を進めます。さらに将来的には、数学という教科の「言語依存度の低さ」を活かし、海外の学校ともオンラインで接続する国際協働学習への発展を視野に入れています。 地域(ローカル)の課題解決から始まり、世界(グローバル)な多文化共生へと広がる、「情報発信センター」として展開していきたいと考えています。

取り扱った問題

zoomのブレイクアウトルーム機能やホワイトボード機能を用いて他校の生徒と数学の考えを共有する生徒の様子

関連サイト

山形新聞記事(2025年11月11日)

代表者、担当組織

清水海斗・山形大附属中学校

担当学部

附属学校園

連絡先

umito@fuchu.yamagata-u.ac.jp

関係者、共同実施者

教育実践研究科 高山琢磨

このプロジェクトを支援

山形大学基金(附属学校(園)への支援)

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