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ゼロウェイスト大学を目指した有機残渣循環と実践型環境教育(ヤマダイミズアブ)

目的

本プロジェクトは、職員・学生の自宅、大学、地域、公共施設から発生する有機残渣を回収・資源化し、教育・大学運営・地域社会に還元する循環型モデルを構築・運用することを目的とする。廃棄物を単に処理するのではなく、資源として循環させる仕組みを実装し、ゼロウェイストおよび循環型社会の実現に向けた行動変容と環境教育を推進する。

概要

ヤマダイミズアブは、アメリカミズアブを活用して有機性廃棄物を資源化し、研究・教育・地域連携を統合する循環型社会モデルである。本活動は、環境省事業(食品ロスゼロ関連事業)への参画を契機として本格化し、国の施策と整合した形で実装が進められてきた点に大きな特徴がある。

多くの実証事業が補助期間終了とともに縮小・停止する中、本事業は環境省事業終了後も継続して運用されており、2021年度以降に投入された有機性廃棄物は累計で約1万kgを超えている。特に2024–2025年度には、活動が実証段階から定常運用段階へと明確に移行した。

2023年度以前は実証・試行段階にあり、年間回収量は2021年度約1,500kg、2022年度約900kg、2023年度約2,600kgと変動が大きかった。これに対し、2024–2025年度は年間約2,000~3000kg規模の回収量が安定して継続しており、単年度事業ではなく、日常運用として機能する資源循環体制が確立している。

回収元も大きく進化している。家庭系生ゴミは累計約1,000kgに達し、市民参加型の回収が定着した。医療機関由来残渣では庄内病院単独で約1,600kg超の実績があり、大規模施設との継続連携が成立している。給食センター由来残渣も野菜くず約1,470kg、調理残渣を含め約1,600kg超に達し、公共部門を含む安定的な回収構造が形成された。

教育面では、YEEE(Yamagata Environmental Education Exchange)が、2023年度以前の単発的な大学教育から、2024–2025年度には小学校、高校、大学、海外学生へと対象を拡張し、延べ千名程度による実際のゴミ回収・処理・資源化に関与する体験型教育へと発展した。環境省事業で構築した枠組みを、独自事業として継続・発展させている点は、本活動の持続性を示す重要な成果である。

以上より、ヤマダイミズアブは、国の環境政策と整合しつつ、補助事業終了後も自律的に継続・拡張している稀有な事例であり、大学発の循環型社会モデルとして高い社会的意義と再現可能性を有する取り組みである。

大学・地域から生ゴミを回収し、ミズアブで資源化。高校生・学生が栽培や肥料デザインに参加し、米や野菜を生産。収穫物や加工品を大学生協、病院、給食センターへ還元する循環型プロジェクトの様子。

大学と地域で発生する生ゴミを回収し、ミズアブで資源化。高校生・大学生が肥料設計から作物栽培、収穫・還元まで担い、大学生協や病院、給食センターへ循環させる実践型環境教育・地域循環の取り組み。

昆虫を活用した環境教育と循環型社会を紹介するYEEEのビジュアル。インドネシアでの授業風景、国際協働、食品ロスの資源化実験、世代間学習や子ども向け実験の様子を円環的に示す。

昆虫を媒介とした環境教育と循環型社会の国際実践「YEEE」。インドネシアを含む海外連携、食品ロスの資源化、世代を超えた学び、体験型実験を通じて、子どもから大人までが循環の仕組みを実感的に学ぶ取り組み。

資料

関連サイト

・YOUTUBEチャンネル:活動の概要や、食品廃棄物などの実際の処理の様子などが見れます。

・ヤマガタステム(STEM)アカデミー:ヤマダイミズアブシステムを使った環境教育事例が見れます。

代表者、担当組織

佐藤 智・ヤマダイミズアブ

担当学部

農学部

連絡先

aphidophagas@hotmail.co.jp

関係者、共同実施者

概要④を参照ください。

その他・備考等

本プロジェクトは、多様な教育機関、医療機関、公共施設、自治体、企業、地域住民との連携の下で運用されており、大学をハブとした実践的な資源循環モデルとして成立している。また、本取組は学内外での評価も受けており、山形大学異分野交流学会において発表実績がある。これらの連携と評価を基盤として、2024–2025年度現在も継続的に運用・発展している。

このプロジェクトを支援

山形大学基金(学部等への支援)
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